人間を含むあらゆる生物の究極目的は自己保存です。
そして生物にとって唯一の自己保存方法は、子孫を残すことによって自分の遺伝子を伝えていくことでした。
人を含む生物のあらゆる行動の究極目的は自己保存であるという現実は、イギリスの動物行動学者リチャード・ドーキンスが「利己的な遺伝子」に書いている通りです。
私たちはなぜ、生き延びようと必死になり、なぜ恋をし、なぜ争うのか?――
本書で著者は、動物や人間の社会で見られる、親子間の対立や保護行為、夫婦間の争い、攻撃やなわばり行動などがなぜ進化したかを、遺伝子の視点から解き明かす。自らのコピーを増やすことを最優先とする遺伝子は、いかに生物を操るのか?
生物観を根底から揺るがす衝撃の事実を快刀乱麻の筆致で鮮やかに描き出すことに成功した本書は、1976年の刊行以来、分野を超えて多大な影響を及ぼし続けている古典的名著である。
子孫を残すために子供を作る、子供を作るために結婚する、結婚するために家族を養える安定した収入を得る、安定した収入を得るために真面目に働く、将来安定した収入を得られる職場で働けるようにお勉強をする。
かつては人間の人生のあらゆる前向きな営みが子孫を残すことを目的とした行為でした。
そのため恋愛も結婚も子孫も残すことも出来ない恋愛弱者男性は、人生に絶望して自殺するかひきこもりニートなどになり死んだように無気力に生きるしかありませんでした。
しかし、現代では子孫を残せない恋愛弱者男性も生物的に負け組ではありません。
なぜなら現代では結婚して子孫を残さなくともインターネットによって誰でも自分の生きた証を残す(生物としての自己保存の目的を達成する)ことが可能だからです。
インターネットが普及し誰でも自分の生きた証を残せる現代
インターネットが普及し誰でも自分の生きた証を残すことが出来るのが現代です。
動物は子孫を残すことでしか自分の生きた証を残すことが出来ませんし、かつては人間も一般庶民は子孫を残すことでしか生きた証を残すことが出来ませんでした。
平家物語を歌う琵琶法師などの語り部に語り継がれたり書物に名前が記されるのは、歴史に名を遺す偉人や王族や政治家・芸術家などの著名人だけだったからです。
当時の庶民は大半が文字を読み書きすることが出来なかったために自分の生きた証を残すことも不可能だったのです。
しかし、識字率がほぼ100%近くになり、さらにインターネットが普及したことによってこのような格差はなくなりました。
現代では、ブログを更新したり、5ちゃんねるなどの匿名掲示板に固定ハンドルで書き込んだり、TwitterなどのSNSに投稿することで、どんな弱小ユーザーでもインターネットを介して100人くらいの閲覧者を集めることが可能です。
つまりインターネットによって誰でも簡単に子孫を残さなくとも自分の生きた証を残すことができる時代になったのです。
少子化で子孫を残すことが無理ゲーになっている現代日本
また、一方では少子化によって子孫を残すことが無理ゲーになっているのが現代の日本です。
以下の統計にあるように1960年代までのような一人の女性が平均3人かそれ以上の子供を産み人口が右肩上がりに増え続ける時代では、手塚治虫が「火の鳥 黎明編」で書いたようにセックスをすることが最強の自己保存方法でした。
女性とセックスして3人の子供を作ればそれぞれの子供がさらに3人の孫を作り、9人の孫がそれぞれさらに3人のひ孫を作りと、自分の遺伝子を受け継ぐ子孫が指数関数的に増え続けたからです。
しかし現代の日本では夫婦が生む子供の数の平均は2人を割り、さらに未婚率も若い世代の男性ではほぼ半数に達しています。
少子化と人口減少によって仮に結婚して子供を作ることが出来ても子孫が途絶えてしまう時代になっているのです。
子孫を残せない恋愛弱者男性も生物的に負け組ではない
このようにインターネットの普及と少子化によって、異性とセックスが出来ず子孫を残せない恋愛弱者男性も生物的に負け組ではなくなりました。
Syamuさんのように無職で童貞でもインターネットで拡散され日本全国に名前を知られ人々の記憶に残り続けることも可能になりましたので、現代では自己保存のために子孫を残そうとして真面目に働いて結婚する必要もありません。
YouTubeで生計を立てるなどという虹の上を歩くが如し幻想にしがみつき
ファンの助詞と恋にハッテンなどという絵空事を実像と錯覚し
30歳高卒無職が握手会を思い描く夢と現が逆転した貝塚ネバーランド
自己保存という生物にとっての究極の目的の面から見ても、異性とセックスの出来ない恋愛弱者男性でも全く何の問題もない時代になったのです。
恋愛弱者を受け入れた男は必死に働く必要がなくなる
そしてこのように異性とセックス出来ない恋愛弱者を受け入れた男は必死に働く必要がなくなりますし、今すぐに会社を辞めてセミリタイアすることが可能になります。
以下の記事で説明しているように、男性の場合は恋愛と結婚を諦めれば人生に必要なお金と労働は5分の1になりますので、死ぬまでほとんど働かずに生きて行くことが可能になります。
結婚したい恋愛弱者男性は正社員就職して必死に働きお金を稼ぐしかありませんが、そもそも恋愛と結婚を諦めてしまえばニート無職フリーターでも何も問題ないので正社員にこだわる必要も全くありません。
何だかんだで現代の日本は非常に豊かで無職ニートでも餓死する可能性は非常に低いですので、恋愛と結婚を完全に諦めてしまえば働かずに快適に生きて行くことが出来るのです。
現代の日本では恋愛弱者男性は恋愛や結婚などの人並みの幸せを諦めて無職ニートになってしまうのが一番の得策です。
そして現代の日本のように大量の無料の娯楽に溢れた社会では、必死に働いてお金を稼いでマネーリッチになるよりも娯楽を楽しむ時間を確保するため労働を放棄してタイムリッチになった方が勝ち組です。
恋愛弱者男なら労働を放棄して勝ち組の無職ニートになりましょう。
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