ニートの原因はどうせ結婚できないのに働いても無意味という諦め

ひきこもりと恋愛

突き詰めて考えれば、男のひきこもりニートの原因の大半は「どうせ結婚できないのに働いても無意味」という諦めです。

現代の日本は物質的に非常に豊かで働かなくとも飢え死ぬことは非常に稀ですし、最低限の衣食住に不自由することは基本的にあり得ません。

そのため「生きるために働く」という労働の意義は、日本が貧しかった時代よりもかなり薄まっています。

そして、このような物に溢れた物質的に豊かな時代に何が最も求められるのかというと、異性との恋愛や結婚などの精神的な交わりの充足です。

しかし、現在の日本は平均以下の男はどれだけ真面目に働き続けても、女性に見向きもされないし結婚もできないという時代になっています。

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なぜなら皆が物質的に豊かになり女性の社会参画も進み、男に頼らず自分で稼いでそれなりに豊かに生活していけるようになったので、生きるために仕方なく冴えない底辺男と結婚する女性がほとんどいなくなったからです。

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その結果、平均以下の男は「どうせ結婚できないのに大変な思いをして働いても無意味」と諦め労働意欲を失い、「このまま一生だらだらとニートを続ければいい」と社会参加を放棄してしまう。

これが現代日本のひきこもりニート問題の核心です。

物質的に豊かで働かなくとも衣食住に不自由しない日本

何だかんだ言って現代の日本は物質的には非常に豊かです。

近代以前の日本では働かない人間は飢え死ぬしかありませんでしたし、重度の障害者など働けない人間の多くは産婆さんによって生まれた直後に口減らしで殺されていました。

明治元年には、明治政府が太政官布達で産婆規則を布告し、堕胎や売薬の取り扱いを禁止しました。

当時、庶民の暮らしは厳しく、堕胎(だたい)や間引き、捨て子、餓死者は後を絶ちませんでした。産婆は妊産婦を幇助(ほうじょ)するために、ときに堕胎等を余儀なくされていたのです。

お探しのページが見つかりません | 公益社団法人日本看護協会 | Japanese Nursing Association

なぜなら当時の日本は物質的に非常に貧しく、生産性のない人間が生きる余裕など社会のどこにもなかったからです。こうするより他に手がなかったのです。

一方で現代の日本では10年以上もひきこもり続けた40代の高齢ニートなども当たり前に存在してます。以下の統計データにあるように40歳以上の中高年のひきこもりの人口は60万人以上。

特集2 長期化するひきこもりの実態|令和元年版子供・若者白書(概要版) - 内閣府
子供・若者育成支援の施策を掲載。

もしも貧しい時代であれば彼らはほぼ全員とっくに飢え死ぬか野垂れ死ぬかしていたでしょう。

しかし、現代は物質的に豊かな時代なので60万人の高齢ニートが飢え死ぬことも野垂れ死ぬこともなく、何年も働かずにひきこもりのまま生き続けているのです。

ぶっちゃけ現代の日本はすでに物質的には働く必要のない社会。働かなくても最低限の衣食住を満たされひもじい思いをせずに生きていける社会になっているということです。

求められる異性との恋愛・結婚などの精神的な交わり

ではこのように物質的に満たされた時代で人々から何が求められているかというと、それは異性との恋愛・結婚などの精神的な交わりです。

人間は社会性の動物なので、いくら物質的に満たされていても他者との交わりがなければ虚しさ・寂しさを感じてしまい、幸せに生きて行くことが出来ないのです。

特に男性は女性よりも性欲が強い傾向があるため友人的な関係では満足できず、異性との性的な関係を生存欲求に次いで強く求めています。

そして現代日本では生存欲求はすでにほぼ完全に満たされているため、性欲の強い男性は頭の中に精子が詰まったような行動原理になりがちなのです。

平均以下の男は真面目に働いても女に相手にされない時代

このように現代の男性にとっては異性との恋愛や結婚こそが実質的に最大の欲求です。

しかし、現在の日本は平均以下の男はどれだけ真面目に働き続けても、女性に見向きもされないし結婚もできないという時代になっています。

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なぜなら皆が物質的に豊かになり女性の社会参画も進み、男に頼らず自分で稼いでそれなりに豊かに生活していけるようになったので、生きるために仕方なく冴えない底辺男と結婚する女性がほとんどいなくなったからです。

かつての日本では女性にはまともな働き口もなく、また社会全体が非常に貧しかったために、冴えない男でも我慢して結婚して経済的に依存しなければ路頭に迷うかひもじさに耐えて生きるしかありませんでした。

一方で物質的に豊かな現代の女性はいやいや男と結婚する必要などありませんので、平均以下の冴えない男は全く異性から相手にされなくなったのです。

この現代日本人男性の結婚格差問題については以下の記事で統計データを交えて詳しく解説していますので、興味があればお読みください。

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平均以下の男の多くが労働意欲を失いニートになる

この結果日本で何が起こったかというと、平均以下の男の多くが労働意欲を完全に失ってしまい無職やひきこもりニートになったのです。

平均以下の男は「どうせ結婚できないのに大変な思いをして働いても無意味」と諦め、「このまま一生だらだらとニートを続ければいい」と社会参加を放棄してしまう。

これが現代日本のひきこもりニート問題の核心です。

つまりひきもりニート問題とは弱者男性の恋愛問題とほぼイコールな訳です。

では、このようなひきこもりニートの弱者男性は一体どうやって寂しさ・虚しさという地獄から抜け出せ幸せになれるのか?

以下の記事で私なりの答えを書きましたので、もし興味があればお読みください。

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