氷河期世代以降の日本の若者の半数は、恋愛や結婚などの人並みの幸せを諦めた方が逆に幸せになれる。
残念ながらこれは間違いのない現実です。
これはなぜかというと日本は物質的・経済的に非常に豊かな国だからです。
もしもアフリカや中南米のような貧しい国に生まれたのであれば、一生懸命頑張って経済的に成功し人並み以上に豊かにならなければ、快適な衣食住など最低限の幸せすら得ることができません。
また高度経済成長期までの非常に貧しかった頃の日本でも同様でした。
働かなければ衣食住すらまかなうことが出来ないし快適に生活することすら出来ない。だから当時の日本人はモーレツ社員となって皆が必死になって働きお金を稼いでいたのです。
しかし、現在の日本は違います。
現在の日本は何だかんだで十分に豊かで我慢して一生懸命に働かなくともそれなりに快適に生きて行くことができる社会なので、上位50%より下の若者は恋愛や結婚などの人並みの幸せを諦めて競争から降りてしまった方が逆に幸せになれるのです。
また、以下の記事で解説しているように、社会が豊かになればなるほど男女ともに異性に高望みするようになり平均以下の層は恋愛も結婚も難しくなりますので、社会の約半分の若者は人並みの幸せを求めても報われる可能性は非常に低くなります。
恋愛弱者男性が自暴自棄になって凶悪犯罪を犯す「無敵の人」問題なども人並みの幸せを諦めきれないことが原因ですので、それを完全に諦めてしまうことで惨劇を防ぐことができます。
さらに以下の記事で説明しているように、特に男性の場合は恋愛と結婚を諦めることで人生に必要な労働時間は5分の1になりますので、人並みの幸せを諦めた男は労働から解放され逆により幸福に生きることが可能となります。
ただ、現在フリーターや無職ニートで、もしも衣食住や生活費にも困窮している方や恋愛や結婚といった人並みの幸せにをどうしても諦め切れない方は、以下の記事でご紹介している優良IT企業への正社員就職を支援する無料の支援サービスの利用をご検討ください。
日本は下位50%は人並みの幸せを得られない社会
現在の日本は下位50%はどんなに頑張って努力をしても恋愛や結婚などの人並みの幸せを決して得られない社会になっています。
日本の若者の半数が恋愛や結婚などの人並みを幸せを得られないことは、社会がそういう仕組みになってしまっているせいなので、本人には何の落ち度も責任もありませんし本人の努力不足の問題でもありません。
仮に自分が下位50%から死ぬほど必死に努力して競争に打ち勝ち人並みの幸せを得られたとしても、その分誰かが人並みの幸せを得られる立場から弾き出されて人並みの幸せを得られない下位50%に転落することになりますので、結局社会全体として問題が解決されることはないのです。
そしてこれは以下の記事で説明しているように社会の豊かさが原因です。近代化以前の貧しい時代や発展途上国ほど出生率が高いこと、そして過去20年間に日本以上の速さで経済成長した中国都市部や韓国で日本の遥か下まで出生率が下落してしまったことを考えれば分かるように、社会が物質的・経済的に豊かになればなるほど逆に恋愛や結婚は難しくなるのです。
このような未婚化の問題が日本で最も進んでいるのは、平均所得が高く経済的に豊かな東京などの都市部です。
以下の記事にあるように2020年時点で東京都の生涯未婚率は男女ともに全国1位です。
30歳時点での未婚率でも東京都は58.8%(男性63.1%、女性54.7%)と全国1位です。
また以下の東京都の報告にあるように、東京在住の男性の30代前半時点での未婚率は全国平均よりも10%以上高く57.7%となっています。
そして以下の記事にあるように、既婚歴のある男性はその75%が30代前半までに初婚を済ませており、30代前半時点で未婚の男性は大半がそのまま生涯未婚となります。
つまり東京に住む男性は半数が生涯未婚となるということです。
東京のように平均所得が上がり社会が豊かになるほど恋愛や結婚は難しくなり、男性の約半数が人並の幸せを得ることができなくなる。
残念ながらこれが社会の現実なのです。
恋愛・結婚の問題は経済発展とは違いゼロサムゲーム
なぜ現代の日本はこのような若者の半数が人並みの幸せすら得られない社会になってしまったのでしょうか?
それは人並みの幸せの尺度とされる恋愛・結婚の問題は、経済発展や社会の物質的な豊かさの向上とは違ってゼロサムゲームだからです。
「ゼロサムゲーム」とは簡単に言えば誰かが得をすればその代わり誰かが損をする。そして誰かが勝てば誰かが必ず負けるシステムです。
社会の経済的発展や物質的な豊かさは、他人が豊かになればそれだけ社会全体の購買力が上がり消費が活性化し、結果的にそこのことで自分の商売の売上が増えたり勤め先の会社が潤って自分の給与が上がるという関係にあります。
逆に自分自身が経済的に豊かになり消費が増えることでも、そのことで社会全体の購買力が上がり経済が回るようになりますので、結果的に自分とは直接的に無関係の他人もその恩恵を受けることになります。
高度経済成長期の日本を思い返せば分かるように、非ゼロサムゲームで自分も他人も皆が一緒に豊かになり幸せになれるのが、資本主義システムにおける経済発展の基本ルールなのです。
一方で恋愛・結婚の問題は経済発展とは異なり完全なゼロサムゲームです。
たとえば自分が好きな女の子のA子さんがいて、B君もその女の子を狙っている場合を考えてみてください。
自分がA子さんに告白して付き合えれば、B君はA子さんとは付き合えずに不幸になります。
逆にB君がA子さんと付き合えれば、自分はA子さんとは付き合えずに不幸になります。
もしもA子さんヤリマンで二股をした場合は自分もB君もA子さんと付き合えますが、二股が発覚すれば自分もB君も精神的ダメージを受け二人共不幸になってしまいます。
つまり恋愛・結婚などの人並みの幸せをどう得るかという問題は、社会の経済発展や物質的な豊かさととは異なり、誰かが幸せを得れば誰かが必ず幸せを失うというエゴとエゴのぶつかり合う残酷なシステムの上に成り立っているのです。
まさにMr.Childrenが「シーソーゲーム」で「恋なんて言わばエゴとエゴのシーソーゲーム」と歌っている通りです。
社会が発展し物質的豊かさを満たすと蹴落とし合いの地獄になる
この結論からさらに考えを進めれば、社会が発展して必要最低限の快適な衣食住などの経済的・物質的豊かさが十分に満たされるようになると、社会は恋愛や結婚等のより上位の「人並みの幸せ」を求める人々による蹴落とし合いの地獄になるということです。
以下の記事でも説明しているように、現在の日本では年60万円も収入があれば子供部屋おじさん・子供部屋おばさんとして十分に快適に生きて行くことが出来ます。
また仮に様々な事情で親と実家で同居をすることが難しくとも、年60万円の収入でそれなりに快適に生きて行くことは可能です。その方法について詳しくは以下の記事で年60万円生活を実践しているブロガーさんをご紹介していますのでお読みください。
日本人の平均年収は400万円以上。独身者がそれなりに快適に生活して行くことに必要なお金が年60万円であることを考えると、現在の日本人は必要より遙かに多くのお金を得ているということになります。
しかし、このように社会が豊かになればなるほど男女が異性へ高望みして恋愛や結婚が難しくなりますので、自分が幸せになるためにライバルを蹴落とすと潰し合いの競争が激化していきます。
このような理由で、現代の日本で若者が恋愛や結婚などの人並みの幸せを求めることは、蹴落とし合いの地獄に突き進む険しく先の暗い道でしかないのです。
若者は人並みの幸せを諦めた方が幸せになれる
では恋愛や結婚の望みを叶えられない現代の日本の若者が幸せになるためには一体どうすればいいのか?
それは人並みの幸せを諦めることです。
ゼロサムゲームでの地獄のような蹴落とし合いの世界からとっとと抜け出してしまうことです。
以下の記事で説明しているように、特に男性の場合は恋愛と結婚を諦めることで人生に必要な労働時間は5分の1になりますので、人並みの幸せを諦めた男は労働から解放され逆により幸福に生きることが可能となります。
下位50%の人間が死ぬ気で努力して過酷な競争に突き進んでいったとしても、上位50%の誰かを蹴落として人並みの幸せを得ることが出来る可能性は高くありません。
一方で「人並みの幸せ」という洗脳的な強迫観念を捨てて生きれば、誰でもほぼ確実に時間的自由や労働のストレスのほとんどない生活を手に入れて身の程にあった幸せを得ることが出来ます。
現代の先進国では阿Qの精神勝利法を活用することで人生の苦痛のほとんどは無効化が可能です。
もちろんあなたが上位50%に入る自信のあるイケメンやハイスぺの勝ち組であれば、人並みの幸せを求めて血みどろの競争に突き進んで行ってもいいと思います。
しかし、そうでなければ人並みを幸せを諦めて月5万円で生きる子供部屋おじさんになってしまった方が生き方としては理に適っています。
20代の若者のセミリタイア希望者にはこの本もおススメです。
フリーターやニートで恋愛結婚を諦め切れない場合
ただ、このように自由で楽な生き方が可能なのも親に最低限の経済力があり、快適な衣食住に困らない程度には物質的な豊かさに恵まれている場合に限られます。
かつてに比べれば日本は非常に豊かになったと言っても、現在でも様々な事情で親に頼ることが全く出来ない方や経済的な問題で最低限の衣食住すら得られない方もまだ多いです。
またどうしても結婚や恋愛を諦められないという方もいると思います。
私のように生まれてから一度も結婚したいとも子供が欲しいとも思ったことのない真性の異常者は少数派でしょう。
その様な場合は、ブラックではないまともな優良企業で正社員になるのが、最も可能性の高い問題解決の近道です。
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コメント
諦めた方が幸せになれるのはガチだと思う。