若者が労働から解放されてセミリタイアするのにFIRE「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」にこだわる必要など全くありません。
資産がほとんどなくとも今すぐに仕事を辞めて無職ニートになってしまえば済む話です。
なぜなら現代の日本は何だかんだで物質的には非常に豊かな国なので、それほどお金がなくともそれなりに快適に生きることが出来てしまうからです。
実家暮らしの子供部屋おじさんなら月収5万円(年収で60万円)もあれば何も不自由なく快適に生きて行くことが出来ます。
そもそも恋愛と結婚を健全に諦めてしまえば生きて行くのにほとんどお金は掛からないので5千万円や1億円もの資産を貯める必要などありませんし、人生の労働時間も通常の5分の1で済むので資産がほとんどなくとも今すぐにでも仕事を辞めてしまうことが可能です。
また20代の若い女性の場合は、経済的に余裕ある男性と結婚して専業主婦として優雅に暮らすというウルトラCのライフハックも可能です。
医者でも一流企業勤務でもない非エリートの庶民が大卒後30年近くも社畜の懲役労働に耐えコツコツと5千万円や1億円の金融資産を貯めてFIRE。
それはもはやアーリーリタイアではなく「レイトリタイア」です。
20代や30代の若者なら「不労所得を得られるように資産を貯めてから」などと言わず今すぐに仕事を辞めて貧乏セミリタイアしてしまえいいのです。
セミリタイアに資産が必要なのは日本が貧しかった時代の話
そもそも快適なセミリタイアに十分な資産が必要なのは日本が貧しかった時代の話です。
日本人の大半が隙間風の吹くような木造のみすぼらしい住居に住んでいて今のようにネットや交通網のインフラも整備されていなかった時代。
東京都大田区「昭和のくらし博物館」に公開されている1951年建築の旧小泉家住宅
確かにそのような時代では資産がなければまともな家を建てて快適な住居を得ることが出来ませんでしたし、ネットもないのでお金がなければ暇つぶしすらも出来ませんでした。
これがバブル前の1980年代前半くらいまでの貧しかった頃の日本の話です。
以下は昭和50年代(1975年~1985年)に撮影された北海道旭川市の記録映像ですが、20秒頃の場面を見れば分かるようにその頃の日本の住宅地や商店街の街並みはこれほどみすぼらしかったのです。
今の日本ではあまり資産も収入もなくとも快適な生活が出来る
一方で現在の日本ではほとんど資産も収入もない無職ニートでもそれなりに快適な生活を送ることが出来ます。
現代では家族住みなら子供部屋付きの立派な住宅が当たり前ですし、日本が豊かになった1990年代以降に建てられた戸建ては30年経ってもほとんどがお城のように立派です。
茨城県つくば市に1992年に建てられた中古の戸建て住宅(築30年以上)
このように1990年代以降に建てられた家は作りが立派で耐震性能も高いでリフォームをすれば100年は住み続けることが出来ますし、このような家の子供部屋に住み親から所有権を受け継げるのであれば、わざわざ賃貸住宅に住んだり自分で家を買ったりする必要もない訳です。
1990年代以降に幼少期を過ごした今の20代30代の若者の多くには、貧困家庭でなければこのようにすでに十分に快適な住環境が完備されている訳です。
このような快適な実家にタダで住み衣食住に何不自由なく生きることの出来る子供部屋おじさんは、たとえ無職ニートで資産も収入もなくともすでに勝ち組ですし、生活のために働く必要が全くないわけです。
今の日本はお金がなくともネットがあれば退屈せずに楽しめる
また現在の日本はネットインフラも整備され親の契約した回線を使えばタダでネットが使い放題ですので、1円もお金を使わず無限に暇つぶしが出来ます。
趣味や娯楽のために資産やお小遣いを使う必要がなく、無職ニートでお金がなくとも工夫次第で全く退屈せずに日々を楽しむことが出来るのです。
ネットの娯楽があればわざわざお金を掛けてスキーなどのレジャーを楽しむ必要はありませんしゲームを買ったりする必要もありません。
YouTubeがあれば世界中の映像を見ることが出来るのでわざわざお金をかけて旅行をする必要もありませんし、いくらでも面白い動画がアップされているのでお金を出して映画などを見に行く必要もありません。
VTuberやアイドルなどの生配信をタダで見ればわざわざ高いお金を払ってキャバクラなどを利用する必要もありません。
このようなネットコンテンツの充実の結果、収入も資産もなくとも無限に娯楽コンテンツを楽しめる自由な時間がある無職ニートや生活保護受給者が一番の勝ち組なのが、現在の日本の実態と言えるわけです。
非エリートの凡人が1億円を貯めるには30年間の懲役が必要
非エリートの凡人が1億円を貯めてFIREを達成するには30年間の社畜労働の懲役が必要です。
日本人の平均年収である400万円の普通の会社員として、1年間で貯金できる金額はどれだけ頑張ってもせいぜい200万円程度。年100万円貯めるのも決して楽ではありません。
そして年4%の利回りで堅実に資産運用するとしても給与と同額の不労収入を得られる1億円の資産を貯めるには、30年間は働き続ける必要があるという計算です。
つまり20代前半から大卒で働き始めたとしてFIREを達成する頃には50代前後の年齢になってしまっている訳です。
これはもはやアーリーリタイアではなくて「レイトリタイア」です。
このような問題あるので、年100万円を貯金することも難しい庶民は焦ってハイリターンを求めてレバナス(レバレッジナスダック)などのハイリスク投資に参入し高値掴みして大損害を被ってしまい、ますます経済的自由から遠のいてしまう。
FIREの達成こだわるがゆえにますます辛い社畜労働から逃れられなくなる負のループに陥ってしまうのです。
結論:若者はわざわざお金を貯めてFIREする必要がない
結論としては現代の豊かな日本に住む若者は、わざわざ5千万円や1億円ものお金を貯めてFIREをする必要などないということです。
資産がほとんどなくとも今すぐ仕事を辞めて子供部屋に暮らせば働きもせずにそれなりに快適に生活することが可能ですし、ネットで無料の娯楽コンテンツが充実していますので暇つぶしに困ることもありません。
また、現代では何のスキルも経験もないひきこもりニートでもネットの在宅ワークをすることで確実に月5万円程度のお金は稼ぐことが出来ますので、仕事を辞めてしまっても家にいながら収入を得て最低限の生活は維持できます。
月5万円のお金では足りないという場合でも、以下のようなオンラインのプログラミングスクールで実践的なスキルを身に付けることで、家にいながら月30万円以上を稼ぐことが可能なので、ほとんど資産もないのに仕事を辞めてしまったらお先真っ暗な人生という訳ではありません。
社畜が嫌でどうしても働き続けたくないなら、FIREにこだわらず今すぐに仕事を辞めてセミリタイアしてしまいましょう。
20代の若者のセミリタイア希望者にはこの本もおススメです。
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